レポートNo127 2014.9.26 <倉林 勝>
日経MJによる小売業調査を1990年から時系列に整理する。
2000年前後に多くの破綻がおき、専門店チェーンの時代が来たことを示す。
A41ページ、資料2部・・・小売業上位50社の推移、専門店(売上高500億円以上の企業)の推移
日経MJによる小売業調査資料を、小売業上位50社、専門店500億円以上売上企業を時系列で整理する。
小売業上位50社は2013年度の上位10社でも2011年度から変化する。
ファーストリテイリングが躍進し6位になり、ダイエーがイオンの傘下に入り番付から消え、ビックカメラがコジマを傘下に入れたことで9位に上昇する。
アマゾンジャパンが11位となり、総じて専門店グループ(専門店は日経MJの区分)の位置づけが高まる。特に、家電、ドラックの2業種で14社が50社以内に入る。
また、長い年月の中で流通も激しく変化する様子がわかる。
専門店の売上高500億円以上の企業は2010年度の92社から100社に増加する。特に1000億円以上企業が7社増加する。
総売上は2010年に対し約10%、1兆7千億円増加し、専門店時代を印象づける。
呉服、装飾・服飾雑貨、宝飾品の業界では500億円以上の企業はない。
また、HC・カー用品、ドラックストア・医薬品、家電製品が専門店業界の主力となっている。
500億円以上あると思われる、ファイブフォックス、LIXILビバ、日本トイザらス、丸善、サザビーリーグ等は未回答である。ドラックストア、家電は合併・統合が激しく、昔の社名が現在のどの社名に当てはまるか整理がつかない。
以上
資料1.2013年度小売業上位50社売上高推移