レポートNo124 2014.9.4  <倉林 勝>

リテール2014年7月資料

消費増税後の小売業販売額は4か月ぶりに前年比若干のプラスとなった。台風や大雨の影響で専門店等苦戦をしたが、影響は徐々になくなりつつあるようだ。ただ、勤労者世帯の実収入は依然減少し、可処分所得、消費支出の低下も続いている。その中にあって、物価は電気・ガス・ガソリンや食料品などが値上がり、消費者の財布を直撃し、今後の成り行きが注目される。


8月の天気・・・気象庁

*7月の概要

:北日本では気温がかなり高かった

北日本では晴れる日が多く、また、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、月を通して気温が平年を上回り、月平均気温がかなり高くなった。

:北日本と東日本太平洋側で日照時間が多かった。

北日本と東日本太平洋側では梅雨前線の影響は小さく、高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、日照時間が多く、北日本太平洋側ではかなり多かった。

:台風第8号と梅雨前線による大雨

台風8号が7日から11日にかけて日本に接近、上陸した。沖縄本島地方では記録的な大雨となったほか、台風周辺の湿った南風と梅雨前線の影響で、北日本から西日本にかけても局地的に大雨となった所があった。

 

*8月の概要

:東日本、西日本の日照時間はかなり少なかった。

太平洋高気圧は、本州付近への張り出しが弱く、日本付近は湿った気流の影響を受けやすかった。このため、東日本、西日本の日照時間はかなり少なく、西日本太平洋側で平年比54%となり、1946年の統計開始以来8月としては最も少なかった。

:「平成26年8月豪雨」が発生

台風第12号及び台風第11号が相次いで日本に接近、または上陸するとともに、前線が日本付近に停滞し、日本付近への暖かく非常に湿った空気の流れ込みが継続したため、各地で大雨となった(平成26年8月豪雨)。このため、西日本太平洋側の月降水量は平年比301%となり1946年統計開始以来8月としては最も多くなった。

:西日本の低温

西日本では、曇りや雨の日が多かったため、8月としては2009年以来5年ぶりの低温となった。

 

*8月の概況

太平洋高気圧は、日本の南東海上では強かったが、本州付近への張り出しは弱く、日本付近は湿った気流の影響を受けやすかった。このため、東日本、西日本の日照時間はかなり少なく、西日本太平洋側では平年比54%となり、1946年の統計開始以来8月としては最も少なかった。また、降水量は北日本から西日本にかけて多く、西日本太平洋側の降水量は平年比301%となり、1946年の統計開始以来8月としては最も多い記録を更新した。

上旬は、台風第12号、第11号の周辺の風と太平洋高気圧縁辺の風の影響で、日本付近には南から暖かく湿った空気の流れ込みが続いた。台風第12号の影響で、四国地方の太平洋側では8月1日から5日までの総降水量が多い所で1000㎜を超えた。また、10日に四国地方に上陸した台風第11号の影響で、沖縄・奄美と西日本で暴風雨となり、四国地方から東海地方にかけて、8月7日から11日までの総降水量が500㎜から1000㎜となるなど全国各地で大雨となった。

中旬から下旬中頃にかけては、前線が日本海沿岸付近に停滞するとともに、暖かく湿った空気が流れ込み、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となったため、大雨となった所があった。特に16日から17日にかけては、近畿地方、北陸地方、東海地方の所々で大雨が発生し、さらに19日夜から20日明け方にかけては、広島県広島市で集中豪雨となり大規模な土砂災害が発生した。これら7月30日からの大雨について、気象庁は「平成26年8月豪雨」と命名した。

気温は、西日本では太平洋高気圧に覆われる日が少なく、曇りや雨の日が多かったため、8月としては2009年以来5年ぶりに低温となった。一方、暖かい空気に覆われることが多かった沖縄・奄美では高温となった。北日本では、8月上旬に高温となったが、その後は寒気の影響を受ける時期があり平年並みとなった。また、東日本では、平年並みとなったが、寒暖の変動が大きく、上旬は猛暑日となる所が多かったが、下旬は気温はかなり低くなった。

 

*8月の気温・降水量・日照時間等の気象統計値

平均気温・・・

西日本で低かった。一方、沖縄・奄美では高く、北・東日本で平年並みだった。

降水量・・・

北日本、東日本日本海側、西日本でかなり多く、東日本太平洋側で多かった。和歌山、高知、徳島など17地点では、8月の月降水量の多い方からの1位を更新した。一方、沖縄・奄美では少なかった。

日照時間・・・

東・西日本ではかなり少なく、北日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。境(鳥取)、雲仙岳、阿蘇山など29地点では、8月の月間日照時間の少ない方からの1位を更新した。北日本太平洋側では平年並みだった。

 

*8月の各地の平均気温・降水量

札幌・・・平均気温22.4℃(平年比+0.1℃)・・降水量217.5mm(平年比176%)・・降水日数10

仙台・・・平均気温.24.6℃(平年比+0.4℃)・・降水量133.0mm(平年比80%)・・降水日数12

東京・・・平均気温27.7℃(平年比+0.3℃)・・降水量105.0mm(平年比62%)・・降水日数6

新潟・・・平均気温26.1℃(平年比△0.5℃)・・降水量163.5㎜(平年比116%)・・降水日数19

名古屋・平均気温27.1℃(平年比△0.7℃)・・降水量179.0mm(平年比142%)・・降水日数16

大阪・・・平均気温.27.8℃(平年比△1.0℃)・・降水量341.0mm(平年比375%)・・降水日数15

広島・・・平均気温26.9℃(平年比△1.3℃)・・降水量337.5mm(平年比305%)・・降水日数19

高知・・・平均気温26.6℃(平年比△0.9℃)・・降水量1561.0mm(平年比553%)・・降水日数23

福岡・・・平均気温26.5℃(平年比△1.6℃)・・降水量462.5mm(平年比269%)・・降水日数20

(降水日数は1㎜以上降った日)

 

 

*9月の予報(日本気象協会)

北・東日本と西日本日本海側は、天気は数日の周期で変わるでしょう。西日本太平洋側と沖縄・奄美は平年と同様に晴れの日が多い見込みです。

気温・・・平均気温は、北日本で平年並みまたは高い確率ともに40%、東・西日本で平年並みの確立50%、沖縄・奄美で高い確率60%です。

降水量・・・降水量は、北・東日本日本海側と西日本で平年並みまたは少ない確率ともに40%です。

 

 

資料1. 7月・業種別商業販売額(経済産業省)

*7月の商業販売額(卸売業&小売業)は39兆350億円、前年比+0.1%、4ヶ月ぶりの増加となった。

*卸売業販売額は27兆2230億円、前年比△0.2%、4ヶ月連続の減少となった。

業種別に見ると、繊維品卸売業+14.7%、食品・飲料卸売業+5.2%、農畜産物・水産物卸売業+3.6%、鉱物・金属材料卸売業+2.5%、化学製品卸売業+2.2%の増加となった。

一方、衣服・身の回り品卸売業△7.7%、家具・建具・じゅう器卸売業△6.2%、医薬品・化粧品卸売業△4.0%、各種商品卸売業△3.7%、機械器具卸売業△3.1%、その他卸売業△0.9%、建築材料卸売業△0.7%の減少となった。

商品別に見ると、鉱物+13.3%、非鉄金属+105%、紙・紙製品+6.5%の増加となった。

一方、家庭用電気機械器具△11.0%、その他輸送用機械器具△10.9%、その他機械器具△7.2%、建築材料△5.6%、石油・石炭△4.0%の減少となった。

 

*小売業販売額は11兆8120億円、 前年比+0.5%、4か月ぶりの増加となった。

業種別に見ると、その他小売業+1.9%、燃料小売業+1.4%、飲食料品小売業+1.2%、医薬品・化粧品小売業+1.2%、織物・衣服・身の回り品小売業+0.6%の増加となった。

一方、機械器具小売業△3.9%、各種商品小売業(百貨店など)△1.2%、自動車小売業△0.6%の減少となった。

百貨店は6005億円、前年比△0.6%、4か月連続の減少、スーパーは1兆1167億円、前年比+0.7%、2か月ぶりの増加となった。

商品別では、衣料品△2.8%の減少、飲食料品2.1%の増加、その他△1.2%の減少となった。

既存店で見ると百貨店は△0.4%の減少(4ヶ月連続の減少)、スーパーは△0.7%の減少(4ヶ月連続の減少)となり、大型小売店全体としては△0.6%の減少(4ヶ月連続の減少)となった。

商品別に見ると、ファーストフード及び日配食品+8.0%、加工食品+5.5%、非食品(タバコを含む)+2.4%、商品販売額合計+5.4%、サービス売上高+10.7%となった。

(サービスはコピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、各種チケット、宝くじ、DPE,レンタル、航空券、宿泊券、クリーニング等である)

*日本フランチャイズ協会(コンビニエンス統計調査月報・会員10社)

(10社・・・ココストア、サークルKサンクス、スリーエフ、セイコーマート、セブンイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ローソン)

今月は、西日本を除き平均気温は高かったが、台風8号による局地的な大雨や梅雨明けの遅れがあり、客数に影響を及ぼした。一方、既存店客単価については、コーヒー等カウンター商材の好調による買上げ点数増加も影響しし前年を上回った。なお、既存店売上高は前年を下回っているものの、タバコの売上高減少分を勘案すると前年プラスとなる。

資料2. 7月・家計調査・2人以上世帯(総務省)

<家計調査・総務省統計局>

7月の1世帯当たりの消費支出は280.293円となり名目前年比で△2.0%の減少、実質前年比で△5.9%の減少となった。(4ヶ月連続の実質減少)

住居・自動車購入・贈与金・仕送り金等を除く消費支出は241.497得円となり、名目前年比で△2.5%の減少、実質前年比で△6.3%の減少となった。(4ヶ月連続の実質減少)

勤労者世帯(主にサラリーマン世帯など自営業を除く)の実収入は555.276円となり、名目前年比△2.4%の減少、実質前年比は△6.2%の減少となった。(10ヶ月連続の実質減少)

可処分所得は448.429円で名目前年比は△1.3%の減少、実質前年比は△5.2%の減少となった。(12ヶ月連続の実質減少)

消費支出は311.693円で4ヶ月連続の実質減少となった。平均消費性向は前年同月から+1.2pts増加し69.5%となった。

増加項目・・・

(授業料)・・・私立大学、私立高校

減少項目・・・

(交際費)・・・贈与金、つきあい費

(教養娯楽サービス)・・・外国パック旅行費、国内パック旅行費

(家庭用耐久財)・・・エアコンディショナー、炊飯用電気器具

(交通)・・・鉄道通勤定期代、有料道路代

(通信)・・・固定電話通信料、移動電話通信料

(家庭用耐久財)・・・電気洗濯機、電気冷蔵庫

(外食)・・・飲酒代、すし(外食)

(魚介類)・・・鮭、さしみ盛り合わせ

(電気代)・・・

(洋服)・・・婦人服、婦人用スラックス

 

<家計消費状況調査・総務省統計局>

*6月家計消費状況調査名目増減率(2人以上の世帯・支出関連項目・確定値)

主な品目状況・・・

自動車(新車)・・・名目△21.7%の減少、実質△23.5%の減少

自動車(中古車)・・・名目△42.1%の減少、実質△43.5%の減少

家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)・・・名目△12.7%の減少、実質△15.5%の減少

家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装)・・・名目△18.4%の減少、実質△21.0%の減少

エアコン・・・名目△9.8%の減少、実質△21.2%の減少

洗濯機・・・名目△19.5%の減少、実質△31.4%の減少

パック旅行費(国内)・・・名目△9.7%の減少、実質△14.6%の減少

 

10%以上の名目増減品目

増加項目・・・

(通信・放送)・・・ケーブルテレビ受信料(インターネット接続サービスとセット契約の場合)+17.4

(家具等)・・・ナシ

(衣類等)・・・ナシ

(自動車等関係)・・・自動車保険料(任意)+15.2%、自動車以外の原動機付輸送機器+17.4

(住宅関係)・・・ナシ

(家電等)・・・ナシ

(医療)・・・出産以外の入院料+15.6

(その他)・・・自動車教習料+41.4%、宿泊料+15.7%、パック旅行費(外国)+28.8%、挙式・披露宴費用+22.5

減少項目・・・

(通信・放送)・・・ナシ

(家具等)・・・たんす△41.6%、ベッド△24.6%、布団△34.2%、机・いす(事務用・学習用)△16.9%、応接セット△28.6

(衣類等)・・・背広服△13.6%、和服△29.7%、腕時計△25.5%、装身具(アクセサリー類)△25.1

(自動車等関係)・・・自動車(新車)△21.7%、自動車(中古車)△42.1%、自動車保険(自賠責)△36.1

(住居関係)・・・家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)△12.7%、家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装)△184%、給排水関係工事費△17.6%、庭・植木の手入れ△15.7

(家電等)・・・洗濯機△19.5%、ミシン△38.5%、パソコン用周辺機器・ソフト△21.6%、移動電話機(携帯電話機・PHSの本体価格と加入料)△45.1%、ファクシミリ付固定電話機△32.3%、テレビ△24.3%、テレビゲーム(ソフト含む)△16.2%、カメラ(使い捨てカメラは除く)△24.2%、ビデオカメラ△40.7%、カー・ナビゲーション△45.5

(医療)・・・出産入院料△17.8

(その他)・・・有料道路(ETC以外の利用)△26.7%、信仰関係費△25.4

 

*消費税増税後(4月~6月累計)に名目10%以上減少した品目

たんす、ベッド、布団、机・いす(事務用・学習用)、食器戸棚、応接セット

背広服、婦人用スーツ・ワンピース、和服(男子用・婦人用)、腕時計、装身具(アクセサリー類)

自動車(新車)、自動車(中古車)、自動車保険料(自賠責)、自動車以外の原動機付輸送機器、自動車整備費

家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)、給排水関係工事費、庭・植木の手入れ

冷蔵庫、洗濯機、エアコン、ミシン、ステレオセット、移動電話機(携帯電話機・PHSの本体価格と加入料)、ファクシミリ付固定電話機、テレビ、ビデオデッキ(DVDレコーダー・プレーヤー含む)、テレビゲーム(ソフト含む)、カメラ(使い捨てカメラは除く)、ビデオカメラ、カー・ナビゲーション

出産入院料

私立授業料等(幼稚園~大学、専修学校)、有料道路(ETC以外の利用)

 

*6月にインターネットを通じて注文をした世帯数・支出金額

(平成26年6月)・・・支出金額6343円、世帯数24.5

(平成25年6月)・・・支出金額5616円、世帯数24.3

1世帯がインターネットを利用した支出総額は名目で+12.9%の増加、実質で+8.1%の増加である。

*6月の消費者物価総合指数前年同月との比較

(食料)+4.5%・・・生鮮食品+5.8%、生鮮食品を除く食料+4.3

穀類+0.3%、生鮮魚介+13.5%、肉類+8.9%(豚肉+10.9%)、乳卵類+6.9%、生鮮野菜+0.6%、生鮮果物+4.3%、油脂・調味料+3.8%、菓子類+5.2%、調理食品+6.4%、飲料+1.6%、酒類+2.8%、外食+3.0

(住居)+0.2

(光熱・水道)+7.2

電気代+8.5%、ガス代+6.8%、他の光熱+10.1%(灯油+10.1%、プロパンガス+8.0%)、上下水道料+3.6

(家具・家事用品)+4.3

家庭用耐久財+6.8%(エアコン+11.9%)、室内装備品+2.5%、寝具類+3.3%、家事雑事+3.4%、家事用消耗品+3.9%、家事サービス+2.4

(被服及び履物)+2.4

洋服+2.0%、下着類+5.2%、履物類+2.0%、被服関連サービス+4.2

(保健医療)+1.5

医薬品・健康保持用摂取品+2.5

(交通・通信)+3.8

交通+7.0%、自動車関係費+4.1%(ガソリン+10.4%)、通信+1.3

(教育)+2.3

補習教育+3.6

(教養娯楽)+4.9

教養娯楽用耐久財+9.1%(テレビ+11.8%)、教養娯楽用品+6.8%、教養娯楽サービス+3.9%(宿泊料+7.4%、外国パック旅行+5.1%)

(諸雑費)+4.4

身の回り用品+6.1%、タバコ+4.2%、他の諸雑費+6.7%(障害保険料+10.1%)

 

 

資料3. 7月・小売売上情報

ユニクロ(国内)(月末締め)・・・

既存店売上高95.2%、既存店客数88.0%、既存店客単価108.2

累計(9月~7月) 既存店売上高101.8%、既存店客数98.1%、既存店客単価103.8

累計(9月~7月) 直営全店売上高104.7%、直営全店客数100.9%、直営全店客単価103.8

台風上陸や豪雨などの天候不順により、客数が前年を下回り減収となった。

 

ポイント(アダストリアHD)(月末締め)・・・

既存店売上高95.2%、既存店客数89.1%、既存店客単価106.9%、月末店舗数839店舗

累計(3月~7月) 既存店売上高98.6%、既存店客数96.3%、既存店客単価102.4

累計(3月~7月) 全店売上高100.5%、全店客数99.2%、全店客単価101.3

前年の7月は梅雨明けが早く上旬から高温の日が続いたため、その反動で上旬を中心に客数が伸び悩んだ。

アイテム別には、メンズではショートパンツ、綿麻シャツ、レディースではミディスカート、ヒールサンダルが好調だった。

 

ハニーズ(月末締め)・・・

既存店売上高86.0%、既存店客数91.5%、既存店客単価93.9%、月末店舗数847店舗

通期(6月~7月) 既存店売上高86.6%、既存店客数92.1%、既存店客単価94.1

通期(6月~7月) 全店売上高87.4%、全店客数92.7%、全店客単価94.2

台風の影響や、梅雨明けが前年より遅れたことから客数が減少し、既存店売上は前年を下回った。

商品としてはカットソー、スカート、雑貨小物が売れ筋となった。

中国直営店売上高は、全店で前年比100.9%、既存店で100.2%となり、累計では全店で104.9%、既存店で100.0%となった。

 

しまむら(20日締め)・・・

既存店売上高94.5%、全店客数95.9%、全店客単価100.4%、月末店舗数1310店舗

累計(3月~7月) 全店売上高101.7%、既存店売上高99.8%、全店客数99.6%、全店客単価102.2

7月上旬には台風8号が上陸するなど月度を通じて雨の日が多く、夏物衣料、特に婦人衣料の販売にとって厳しい月度となった。

一方、TVCMで紹介した高機能肌着“ファイバードライ”は売上を伸ばした。

 

アベイル(20日締め)・・・

既存店売上高86.6%、全店客数90.2%、全店客単価98.7%、月末店舗数285店舗

累計(3月~7月) 全店売上高93.9%、既存店売上高91.4%、全店客数93.7%、全店客単価100.3

 

ライトオン(20日締め)・・・

既存店売上高86.1%、既存店客数77.7%、既存店客単価110.9%、月末店舗数495店舗

累計(9月~7月) 既存店売上高90.4%、既存店客数89.8%、既存店客単価100.6

累計(9月~7月) 全店売上高90.9%、全店客数90.6%、全店客単価100.4

7月度は、台風や局地的な豪雨の影響等により、客数が伸び悩み、夏物商品の販売が苦戦した。

商品動向は、メンズ、ウィメンズともに清涼素材のボトムス、無地の七分袖シャツ、プリントTシャツが堅調に推移した。

 

マックハウス(月末締め)・・・

既存店売上高98.6%、既存店客数98.4%、既存店客単価100.2%、月末店舗数483店舗

累計(3月~7月) 既存店売上高97.0%、既存店客数98.3%、既存店客単価98.6

累計(3月~7月) 全店売上高97.0%、全店客数99.1%、全店客単価97.9

当月は、天候不順により前半の販売で苦戦したが、後半は夏物のシャツ及びカットソーなどが堅調に推移した。

商品動向は、メンズボトムス、実需商品であるインナー・レッグウェアなどが堅調に推移した。

 

ユナイデットアローズ(月末締め)・・・

既存店小売売上高98.5%、小売既存店客数91.7%、小売既存店客単価107.4%、

ネット通販既存店売上高106.2%、小売+ネット通販既存店売上高99.3

7月は前年より遅い梅雨明けや大型台風の上陸に加え、一部商業施設で夏のセール開始日が後ろ倒しになったことの影響により、月前半は低調に推移した。月後半からは梅雨明けに伴う天候条件の良化やセール店舗の拡大により、シャツ、カット、ニット、カーディガン、スカート、ショーツなどの中衣料のほか、シューズ、バックを中心に売上は回復に向かった。

 

西松屋チェーン(20日締め)・・・

既存店売上高94.4%、既存店客数93.8%、既存店客単価100.6%、月度末店舗数864店舗

累計(3月~7月) 既存店売上高100.5%、既存店客数97.6%、既存店客単価103.0

累計(3月~7月) 全店売上高102.9%、全店客数99.9%、全店客単価103.0

当月は、衣料部門においては、気温上昇の遅れや台風8号を含む天候不順などにより、アウトウェアや一部実用衣料が苦戦した。雑貨部門においては、大型育児用品が苦戦した。

 

青山商事(月末締め)・・・

既存店売上高96.8%、既存店客数88.7%、既存店客単価109.1%、月末店舗数875店舗

累計(4月~7月) 全店売上高96.6%、既存店売上高93.2

礼服などが悪かった。

 

アオキHD(月末締め)・・・

既存店売上高95.8%、既存店客数90.5%、既存店客単価105.8%、月末店舗数671店舗

累計(4月~7月) 既存店売上高92.3%、既存店客数89.0%、既存店客単価103.7

累計(4月~7月) 全店売上高99.1%、全店客数97.5%、全店客単価101.7

 

良品計画(月末締め)・・・

直営既存店売上101.9%、直営既存店客数100.9%、直営既存店客単価100.9

直営既存店 衣料・雑貨105.9%、生活雑貨102.8%、食品83.9

月間を通して、ウェア・寝具を中心にバーゲン対象品が好調に推移し、衣服・雑貨、及び生活雑貨の底上げをした。

 

ニトリ(20日締め)・・・

既存店売上高94.6%、既存店客数91.8%、既存店客単価103.0%、月末店舗数319店舗

累計(3月~7月) 既存店売上高106.1%、既存店客数99.7%、既存店客単価106.4

累計(3月~7月) 全店売上高110.9%、全店客数105.8%、全店客単価104.8

7月は、前年7月15日だった海の日が今年は7月21日となったため、休日が1日少なく、前年比で△4ptsの影響を受けた。

消費税増税による反動減が特に家具で続いており、また台風8号など不安定な天候の影響を受けたが、一方で7月中旬は好天が続き、売上が好調に推移した。

 

アルペン(月末締め)・・・

既存店売上高94.4

累計(7月~月) 既存店累計売上高94.4%、全店累計売上高99.3

 

ゼビオ単体(月末締め)・・・

既存店売上高95.9

累計(4月~7月) 既存店累計売上高94.7%、全店累計売上高97.5

 

ヒマラヤ単体(月末締め)・・・

既存店売上高96.2%、既存店客数93.8%、既存店客単価102.6%、月末店舗数113店舗

累計(9月~7月) 既存店累計売上高99.1%、全店累計売上高104.4

 

ABCマート(月末締め)・・・

既存店売上高105.9%、既存店客数100.9%、既存店客単価104.9%、月末店舗数772店舗

7月度は、急な雷雨や大雨等の天候の悪化により、一部の地域で客足が鈍化したものの、ほぼ全国的に好調に推移した。

商品面では、引き続きスポーツとキッズのスニーカー販売が好調となった。

 

チヨダ(月末締め)・・・

既存店売上95.8%、既存店客数91.3%、既存店客単価104.8%、月末店舗数1101店舗

累計(3月~7月) 既存店売上高98.0%、既存店客数93.3%、既存店客単価105.0

通期(3月~7月) 全店売上高98.1%、全店客数93.2%、全店客単価105.2

梅雨明けが遅かったことや大型台風の直撃により、レイン系シューズは好調に推移したものの、全体としては客数が伸び悩み、サンダルなど夏物商品の販売に遅れが見られた。

 

三越伊勢丹(月末締め)・・・

全店売上高100.9

累計(4月~7月) 全店売上高96.6

前年と比較して梅雨明けが遅く、気温も低めであったことなどから月前半は売上が前年を下回り推移したが、中旬以降は商戦が盛り上がり、三越銀座店は18ヵ月連続で前年実績を上回ったことをはじめ、主力の伊勢丹新宿本店なども前年実績を上回り、首都圏三越伊勢丹計で0.9%増となった。

月前半は秋冬物や独自商品など正価品を中心に展開し、特に伊勢丹新宿本店では秋冬物の新作ファッションが前年以上に好調に動く。7月16日(水)からはクリアランスセールがスタートし、婦人ファッションではカットソーやブラウス、サンダルなど盛夏品のまとめ買いが目立つとともに、クリアランスセール来店顧客により化粧品や食品などのセール以外の正価品も良く動く。

 

高島屋(月末締め)・・・

全店売上高95.6

月初めの台風など天候不順に加え、クリアランスセールの苦戦などにより、紳士服、婦人服等の衣料品が伸び悩んだ。一方、月後半は、紳士服、婦人服、婦人雑貨等のファッションアイテムに加え、月を追うごとにマイナス幅が縮小してきた、特選衣料雑貨等の高額品を中心に全年比はプラスに転じている。紳士雑貨、子供服などは、月を通して前年比プラスとなった。

 

Jフロント(大丸・松坂屋)(月末締め)・・・

全店売上高97.4

累計(3月~7月) 全店売上高101.5

前年より梅雨明けが遅れたことによる降雨日数増や台風の影響により、月前半のクリアランスセールは低調に推移したものの、中旬以降衣料品を中心に売上が顕著に回復した。

紳士服衣料と美術品が対前年プラスに転じ、化粧品はほぼ前年並みまで回復した。

 

H2Oリテーリング(月末締め)・・・

全店売上高101.0

衣料品102.3%、身の回り品104.9%、家庭用品99.8%、食料品99.2%、雑貨102.3%であった。

 

 

資料4. 7月・百貨店販売統計(日本百貨店協会)

売上高総額5448億円、前年同月比△2.5%(既存店)

天候不順の影響などから4ヶ月連続のマイナスとなったが、減少幅は前月(△4.6%)から2.1pts改善しており、消費税率引き上げによる駆け込み需要反動の影響は、月を追う毎に和らいできている。また、前回引上げがあった97年7月(△3.5%)との比較でも1.0pts上回っていることもあり、基調としては回復傾向が続いている。

本年7月は、夏のクリアランスセールをはじめ各種販促施策を積極展開したものの、前年に比べ梅雨明けが遅れたことや月初めの台風上陸など不安定な天候により、入店客数に影響を受けたことで、中旬までは主力の夏物衣料を中心に低調な業績推移であった。下旬からは気温上昇で盛夏商材が活発に動いたほか、夏季賞与増額による客単価の上昇もあって増勢を強めたが、前半の不振を取り戻すまでには至らず、最終的には前年実績を下回る結果となった。

商品別には、主要5品目全てで前年割れとなり、ギフト需要の前倒しや入店客数減の影響を大きく受けた食料品(△2.5%)が減少幅を広げた半面、その他の品目はいずれも改善傾向を示している。特に、UV需要で伸長した化粧品(0.3%)が税率引き上げ後初めてプラスとなった他、前月まで二桁減が続いた美術・宝飾・貴金属(△8.0%)が復調の兆しを見せたことで、二桁減の品目はなくなった。

 

*主要商品の動き

主要5品目は、4ヶ月連続で全品目がマイナスとなった。

食料品が先月よりマイナス幅を広げたが、その他4品目は改善を見せた。化粧品と家電が4か月ぶりにプラスに転じ、紳士服も△0.0%と前年並みとなった。また、先月唯一二桁マイナスだった美術・宝飾・貴金属は一桁マイナスまで戻したが、入店客数の減少から食料品の全品目が先月の伸びを下回った。

紳士服・洋品・・・△0.0%、4ヶ月連続マイナス

婦人服・洋品・・・△4.5%、4ヶ月連続マイナス

子供服・洋品・・・△0.1%、4ヶ月連続マイナス

その他衣料品・・・△4.8%、4ヶ月連続マイナス

衣料品合計・・・△3.4%、4ヶ月連続マイナス

身の回り品合計・・・△0.7%、4ヶ月連続マイナス

化粧品・・・0.3%、4ヶ月ぶりプラス

美術・宝飾・貴金属・・・△8.0%、4ヶ月連続マイナス

商品券・・・△6.4%、41ヶ月連続マイナス

 

*7月主要店舗増減

伊勢丹新宿(店頭)100.2%、伊勢丹立川102.6%、伊勢丹松戸94.5%、伊勢丹浦和102.0

三越日本橋(店頭)97.1%、三越銀座106.0%、三越千葉84.2

高島屋日本橋95.8%、高島屋横浜96.3%、高島屋新宿100.1%、高島屋玉川94.9

高島屋大阪96.5%、高島屋京都93.5

大丸心斎橋89.5%、大丸梅田107.5%、大丸東京102.5%、大丸京都99.1%、大丸神戸95.1

松坂屋名古屋100.1%、松坂屋上野89.9

阪急本店108.0%(阪急うめだ本店108.0%、阪急メンズ大阪107.9%)

阪神本店89.4

 

*7月の外国人観光客の売上高

対象46店舗(外国人観光客誘致委員会委員店)の売上は52億4576万円、前年比139.8%となった。

購買客数は7万4648人、前年比147.1%、一人当たり購買単価は前年比95.0%の7万273円であった。

(調査品目に主力商品である化粧品、食料等は免税手続き対象外のため含まれず)

訪日外国人については、中華圏(中国・香港・台湾等)とアセアン(タイ・シンガポール・マレーシア等)からの来店を中心に、売上・客数共に大幅増となり、単月では過去2番目(7月としては過去最高)の売上高を記録し、特に大都市圏の商況の牽引役となっている。

 

 

資料5. 7月チェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会)

既存店(店舗調整後)の販売額は97.9%で4ヶ月連続のマイナスとなった。

食料品は相場の影響もあり畜産品は好調だったが、農産品は不調に終わった。衣料品、住関品は梅雨明けの遅れや天候不順の影響を受けて夏物商品の動きが鈍かった。

 

*商品の動き

食料品・・・

(農産品)・・・

農産品は、カット野菜、玉ねぎヤジャガイモ、トウモロコシなどは好調だったが、キャベツ、トマトやキュウリなどが不調だった。果物では、ももやバナナ、りんごなどの動きは良かったが、スイカなどの動きは鈍かった。

(畜産品)・・・

畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉ともに好調だった。鶏卵も好調だったが、ハム・ソーセージはやや不調に終わった。

(水産品)・・・

水産品は、刺身盛り合わせ、マグロ、カツオ、スルメイカ、アジなどの近海魚のほか貝類などが好調だったが、生鮭、魚卵、エビ・カニなどは不調だった。

(総菜)・・・

惣菜は、温惣菜は揚げ物、中華、焼き物は好調だったが、スナック類は不調だった。要冷惣菜は、和・洋惣菜とも動きが鈍かった。米飯は好調だったが寿司は不調だった。

(その他食品)・・・

その他食品は、調理加工品、特定保健用食品飲料、乳酸菌発酵飲料、インストアベーカリーなどの動きは良かったが、調味料、冷凍食品、清涼飲料水、米、酒類などは不調に終わった。

 

衣料品・・・

(紳士衣料)・・・

紳士衣料は、カジュアルTシャツ、半袖Tシャツなどの動きは良かったが、ジャケット、スラックス、半袖カッターシャツなどは不調だった。

(婦人衣料)・・・

婦人衣料は、ジャケット、スカート、ブラウスなどの動きが良かったが、フォーマル、ワンピース、夏物カジュアル、レギンスなどは不調だった。

(その他衣料・洋品)・・・

その他衣料・洋品は、子供用キャラクターTシャツ、子供用スクール水着、婦人カジュアルシューズなどは好調だったが、紳士・婦人・子供肌着が不調だったほか、UV関連商品、浴衣などの季節商材も不調に終わった。

 

住関連・・・

(日用雑貨品)・・・

日用雑貨品は、携帯ゲームソフトなどキャラクターグッズ関連は好調だったが、ペーパー類、ラップなどの台所消耗品、ステンレスボトルなどの行楽用品は不調だった。

(医薬・化粧品)・・・

医薬・化粧品は、医薬品、液体洗濯洗剤の動きは良かったが、カウンセリング化粧品、ボディケア、フェイスケア、フェイスメイク、ヘアメイク、日焼け止め、殺虫剤などは不調だった。

(家具・インテリア)・・・

家具・インテリアは、マットレス、掛け布団、トイレ・バス用品などが好調だったが、敷パッドやタオルケットなどの寝具類、カーテン、カーペットなどの敷物類などが不調だった。

(家電製品)・・

家電製品は、冷蔵庫、エアコンは好調だったが、掃除機、洗濯機、調理家電などは不調だった。

(その他)・・・

その他商品は、ペットフード、電動アシスト自転車、子供用自転車などは好調だったが、スポーツ衣料やスポーツ用具などは不調だった。

 

以上

 

資料5部

資料1.2014年業種別商業販売額(経済産業省)

資料2.2014年家計調査・2人以上世帯(総務省)

資料3.2014年小売売上情報

資料4.2014年百貨店販売統計(日本百貨店協会)

資料5.2014年チェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会)


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2014年業種別商業販売額(経産省).pdf
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2014年家計調査(生地&手芸).pdf
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2014年小売売上情報.pdf
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2014年百貨店販売統計.pdf
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2014年チェーンストア販売統計.pdf
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