レポートNo110 2014.5.9  <倉林 勝>

リテール2014年3月資料

消費増税前の駆け込み需要により、卸売業は前年比107.6%、小売業は111.0%と大きく増加した。特に百貨店は97年の増税時を超える125.4%と大きな伸びを示した。チェーンストア、ホームセンター、コンビニエンスも順当な動きとなった。専門店は紳士服、家具、スポーツ、靴などが駆け込み需要で大きく伸ばしたが、レデースアパレルはユナイテッドアローズや良品計画を除くと前年比割れが多かった。


4月の天気・・・気象庁

*3月の概要

:月の前半は全国的に低温

月の前半は、日本付近に強い寒気が流れ込み、全国的に低温となり、東・西日本日本海側の山沿いや北日本で大雪となったところがあった。

:月の終わり頃は北日本から西日本にかけて高温

月の終わり頃は、南からの暖かい空気が流れ込んだため、北日本から西日本にかけて気温は平年を大幅に上回った。

:北日本から西日本にかけて月降水量が多かった

日本付近を通過する低気圧が月後半を中心にたびたび発達したため、北日本から西日本にかけての月降水量が多く、特に東日本日本海側の月降水量の平年比は168%となり、1946年以降で最も多かった。

 

*4月の概要

:北日本と東日本日本海側で日照時間がかなり多かった

日本付近は移動性高気圧に覆われることが多く、全国的に日照時間が平年を上回った。北日本と東日本日本海側ではかなり多く、4月としては統計を開始した1946年以降で最も多かった。

:北日本日本海側と沖縄・奄美で降水量がかなり少なかった。

全国的に降水量が平年を下回り、北日本日本海側と沖縄・奄美では降水量がかなり少なかった。

:気温は北日本から西日本にかけて平年並み、沖縄・奄美は低温

北日本から西日本にかけて月平均気温は平年並みだったが、上旬に日本付近に強い寒気が流れ込み、中旬にかけて気温は平年を下回った。下旬は、南からの暖かい空気が流れ込み、北日本を中心に顕著な高温となった。沖縄・奄美では上旬に冷涼な高気圧に覆われる日が多く、月平均気温は低温となった。

 

*4月の概況

月を通して日本付近を低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わったが、全国的に高気圧に覆われて晴れの日が多かった。4日から5日は低気圧が急速に発達しながら三陸沖からオホーツク海に進み、北日本太平洋側では大雪や大雨となったところがあった。この低気圧の通過後は日本付近に強い寒気が流れ込んだため、全国的に気温は平年を下回った。その後、気温は中旬にかけて北日本を中心に平年を下回る日が多かったが、下旬には南からの暖かい空気が流れ込み、北日本を中心に顕著な高温となった。また28日から30日は、低気圧や前線に向かって南から湿った空気が流れ込み、東・西日本太平洋側を中心に大雨となり、局地的には降り始めからの総降水量が300㎜を超えたところがあった。月間日照時間は全国的に平年を上回り、北日本と東日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側では平年の141%、北日本太平洋側では平年の140%、東日本日本海側では平年の130%で、4月としては統計を開始した1964年以降で最も多くなった。月間降水量は全国的に平年を下回り、北日本日本海側と沖縄・奄美でかなり少なかった。

 

*4月の気温・降水量・日照時間等の気象統計値

平均気温・・・

沖縄・奄美で平年より低かったが、北日本から西日本にかけては平年並みだった。

降水量・・・

北日本日本海側と沖縄・奄美でかなり少なく、北日本太平洋側と東日本日本海側、西日本では少なかった。東日本太平洋側では平年並みだった。室蘭、江差、苫小牧、秋田など6地点では、4月の月降水量が少ない方からの1位を更新した。

日照時間・・・

北日本、東日本日本海側でかなり多く、東日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。西日本では平年並みだった。苫小牧、浦河、倶知安、秋田、新庄など35地点では、4月の月間日照時間が多い方からの1位を更新した。

 

*4月の各地の平均気温・降水量

札幌・・・平均気温7.3℃(平年比+0.2℃)・・降水量24.0mm(平年比42%)・・降水日数4

仙台・・・平均気温.10.9℃(平年比+0.6℃)・・降水量69.0mm(平年比71%)・・降水日数4

東京・・・平均気温15.0℃(平年比+0.4℃)・・降水量155.0mm(平年比124%)・・降水日数7

新潟・・・平均気温11.1℃(平年比△0.4℃)・・降水量48.0㎜(平年比52%)・・降水日数7

名古屋・平均気温14.6℃(平年比+0.2℃)・・降水量128.0mm(平年比103%)・・降水日数9

大阪・・・平均気温.14.8℃(平年比△0.3℃)・・降水量72.5mm(平年比70%)・・降水日数6

広島・・・平均気温14.3℃(平年比△0.4℃)・・降水量79.5mm(平年比56%)・・降水日数9

高知・・・平均気温15.3℃(平年比△0.3℃)・・降水量214.0mm(平年比88%)・・降水日数11

福岡・・・平均気温15.6℃(平年比+0.5℃)・・降水量61.0mm(平年比52%)・・降水日数9

(降水日数は1㎜以上降った日)

 

 

資料1. 3月・業種別商業販売額(経済産業省)

*3月の商業販売額(卸売業&小売業)は46兆2130億円、前年比+8.6%、11ヶ月連続の増加となった。

 

*卸売業販売額は32兆4830億円、前年比+7.6%、11ヶ月連続の増加となった。

業種別に見ると、医薬品・化粧品卸売業+13.7%、建築材料卸売業+10.8%、各種商品卸売業+9.5%、食品・飲料卸売業+9.5%、機械器具卸売業+7.9%、その他卸売業+7.9%、農畜産物・水産物卸売業+5.5%、家具・建具・じゅう器卸売業+5.1%、化学製品卸売業+4.7%、鉱物・金属材料卸売業+3.2%、衣服・身の回り品卸売業+2.7%、繊維品卸売業+1.6%の増加となった。

減少業種は無かった。

*大規模卸売店販売額は11兆590億円、前年比+6.2%、9か月連続の増加となった。

商品別に見ると、医薬品・化粧品+21.8%、紙・紙製品+17.0%、食料・飲料+13.1%、その他商品+10.7%、一般機械器具+10.3%の増加となった。

一方、非鉄金属△10.8%、鉱物△4.9%、繊維品△2.0%の減少となった。

 

*小売業販売額は13兆7310億円、 前年比+11.0%、8か月連続の増加となった。

業種別に見ると、機械器具小売業+37.5%、各種商品小売業(百貨店など)+19.6%、その他小売業+14.8%、医薬品・化粧品小売業+13.6%、自動車小売業+9.4%、織物・衣服・身の回り品小売業+7.4%、燃料小売業+5.3%、飲食料品小売業+5.1%の増加となった。

減少業種は無かった。

*大型小売店販売額(百貨店&スーパー)は1兆9562億円、前年比+17.0%、8ヶ月連続の増加となった。

百貨店は7362億円、前年比+25.0%、5か月連続の増加、スーパーは1兆2200億円、前年比+12.6%、2か月連続の増加となった。

商品別では、衣料品+19.4%の増加、飲食料品+8.1%の増加、その他+34.0%の増加となった。

既存店で見ると百貨店は+25.3%の増加(5ヶ月連続の増加)、スーパーは+11.1%の増加(2ヶ月連続の増加)となり、大型小売店全体としては+16.1%の増加(2ヶ月連続の増加)となった。

*コンビニエンス販売額は8723億円、前年比+7.6%、1年1ヶ月連続の増加となり、既存店は2ヶ連続の増加となった。

商品別に見ると、ファーストフード及び日配食品+6.7%、加工食品+1.3%、非食品(タバコを含む)+11.9%、商品販売額合計+7.0%、サービス売上高+19.1%となった。

(サービスはコピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、各種チケット、宝くじ、DPE,レンタル、航空券、宿泊券、クリーニング等である)

*日本フランチャイズ協会(コンビニエンス統計調査月報・会員10社)

(10社・・・ココストア、サークルKサンクス、スリーエフ、セイコーマート、セブンイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ローソン)

今月は、北日本を除き平均気温は高かったが、降水量が多かったこともあり、客数に影響が出た。しかしながら、消費税増税に伴う駆け込み需要の影響を受け、タバコ等のまとめ買いがあり、既存店売上高は前年を上回った。

*ホームセンター(日本DIY協会・39社全店ベース)

専門量販店販売統計に記載

 

 

資料2. 3月・家計調査・2人以上世帯(総務省)

<家計調査・総務省統計局>

3月の1世帯当たりの消費支出は345.443円となり名目前年比で9.3%の増加、実質前年比で7.2%の増加となった。(2ヶ月ぶりの実質増加)

住居・自動車購入・贈与金・仕送り金等を除く消費支出は名目前年比で10.8%の増加、実質前年比で8.6%の増加となった。(2ヶ月ぶりの実質増加)

勤労者世帯(主にサラリーマン世帯など自営業を除く)の実収入は438.145円となり、名目前年比△1.4%の減少、実質前年比は△3.3%の減少となった。(6ヶ月連続の実質減少)

可処分所得は358.682円で名目前年比は△1.3%の減少、実質前年比は△3.2%の減少となった。(8ヶ月連続の実質減少)

消費支出は384.680円で6ヶ月ぶりの実質増加となった。平均消費性向は前年同月から10.6pts増加し107.2%となった。可処分所得より消費支出が多い特別な月となった。

増加項目・・・

(家庭用耐久財)・・・電気冷蔵庫、エアコンディショナー

(自動車等関係費)・・・自動車購入、自動車等関連用品

(諸雑費)・・・婚礼関係費、葬儀関係費

(設備修繕・維持)・・・設備器具、修繕材料

(教養娯楽用耐久財)・・・パーソナルコンピューター、楽器

(保健医療用品・器具)・・・眼鏡、コンタクトレンズ

(家事用消耗品)・・・洗濯用洗剤、ポリ袋・ラップ

(通信)・・・移動電話通信料、運送料

(交通)・・・鉄道通学定期代、鉄道通勤定期代

(寝具類)・・・ベッド、布団

 

減少項目・・・

(交際費)・・・贈与金、つきあい費

 

3月に増加した主な品目(二人以上世帯・実質増加率5%以上)

(消費税率引上げによる駆け込み需要が見られた主な品目)

(食料)・・・(米)18.5%、(麺類)7.3%、(油脂・調味料)食用油38.3%、しょう油58.9%、(菓子類)チョコレート18.8%、(飲料)茶飲料19.7%、コーヒー33.8%、炭酸飲料28.6%、(酒類)焼酎28.6%、ビール16.7%、発泡酒・ビール風アルコール飲料35.3

(住居)・・・(設備・修繕維持)24.7

(家具・家事用品)・・・(家庭用耐久財)炊事用電気器具117.0%、電機冷蔵庫361.7%、電気掃除機337.0%、電気洗濯機176.8%、エアコンディショナー401.0%、(寝具類)ベッド503.8%、布団140.3%、(家事用消耗品)ポリ袋・ラップ61.7%、トイレットペーパー59.4%、台所・住居用洗剤58.4%、洗濯用洗剤69.8

(被服及び履物)・・・(洋服)8.8%、(下着類)35.6%、(履物類)11.9

(保健医療)・・・(保険医療用品・器具)紙おむつ37.5%、眼鏡87.3%、コンタクトレンズ96.9

(交通・通信)・・・(交通)鉄道通学定期298.9%、鉄道通勤定期代25.4%、(自動車等関係費)自動車購入15.8%、ガソリン10.4

(教養娯楽)・・・(教養娯楽耐久財)パソコン113.3%、テレビ57.2%、(教養娯楽用品)ペッドフード23.8

(その他の消費支出)・・・(理美容用品)浴用・洗顔石鹸42.7%、シャンプー72.1%、化粧クリーム41.4%、化粧水39.9%、(タバコ)15.7

 

<家計消費状況調査・総務省統計局>

*2月家計消費状況調査名目増減率(2人以上の世帯・支出関連項目・確定値)

主な品目状況・・・

自動車(新車)・・・名目+12.5%の増加、実質+12.7%の増加

家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)・・・名目+48.6%の増加、実質+48.5%の増加

冷蔵庫・・・名目+187.4%の増加、実質+207.7%の増加

エアコンディショナー・・・名目+124.2%の増加、実質+77.9%の増加

パソコン・・・名目+57.2%の増加、実質35.2%の増加

テレビ・・・名目+71.9%の増加、実質62.5%の増加

洗濯機・・・名目+43.9%の増加、実質+36.9%の増加

 

10%以上の名目増減品目

増加項目・・・

(通信・放送)・・・ケーブルテレビ受信料(インターネット接続サービスとセット契約)+13.9

(家具等)・・・ベッド+58.7%、応接セット+136.4

(衣類等)・・・腕時計+34.1%、装身具(アクセサリー類)20.4

(自動車等関係)・・・自動車(新車)+12.5

(住宅関係)・・・家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)+48.6%、給排水関係工事費+11.5%、宅地の地代+43.9

(家電等)・・・冷蔵庫+187.4%、洗濯機+43.9%、エアコンディショナー124.2%、ステレオセット14.6%、パソコン+57.2%、ファクシミリ付固定電話+18.0%、テレビ71.9

(医療)・・・ナシ

(その他)・・・国公立授業料等(幼稚園~大学、専修学校)+15.9%、航空運賃+17.5

減少項目・・・

(通信・放送)・・・ナシ

(家具等)・・・たんす△29.9%、机・いす(事務用・学習用)△11.8%、楽器(部品を含む)△55.7

(衣類等)・・・ナシ

(自動車等関係)・・・自動車保険料(自賠責)△25.8%、自動車以外の原動機付輸送機器△48.9%、自動車整備費△10.0

(住居関係)・・・家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装)△12.7

(家電等)・・・移動電話機(携帯・PHS本体価格と加入料)△16.7%、デジタル放送チューナー・アンテナ△19.0%、ビデオカメラ△37.9%、カー・ナビゲーション△40.1

(医療)・・・ナシ

(その他)・・・有料道路(ETC以外の利用)△23.0%、自動車教習料△23.9%、パック旅行費(外国)△19.9%、葬儀・法事費用△16.7%、信仰関係費△28.9

 

*2月にインターネットを通じて注文をした世帯数・・・

(平成26年2月)・・・支出金額6079円、世帯数23.2

(平成25年2月)・・・支出金額5122円、世帯数22.2

1世帯がインターネットを利用した支出総額は名目で+18.7%の増加、実質で+16.5%の増加である。

*2月の消費者物価総合指数前年同月との比較

(食料)+2.4%・・・生鮮食品+9.1%、生鮮食品を除く食料+1.2

生鮮魚介+11.7%(さけ+28.6%)、肉類+5.0%、生鮮野菜+8.8%、生鮮果物+6.2%、油脂・調味料+2.5

(住居)△0.3

(光熱・水道)+6.3

電気代+10.0%、ガス代+5.8

(家具・家事用品)+1.6

家庭用耐久財+5.3

(被服及び履物)+0.4

(保健医療)△0.4

(交通・通信)+1.2

自動車関係費+1.7%(ガソリン+2.1%)

(教育)+0.8

教科書・学習参考書+3.8

(教養娯楽)+1.4

教養娯楽用品+1.9%、教養娯楽サービス+1.8%(外国パック旅行+13.2%)

(諸雑費)+2.9

身の回り用品+6.2%、他の諸雑費+6.6%(障害保険料+10.1%)

 

 

 

 

資料3. 3月・小売売上情報

ユニクロ(国内)(月末締め)・・・

既存店売上高100.6%、既存店客数93.6%、既存店客単価107.5

累計(8月~) 既存店売上高102.0%、既存店客数99.7%、既存店客単価102.3

既存店売上高は、後半からの気温上昇により春物商品が動き始めたことで、前年の高いハードルを越えて増収となった。

ポイント(アダストリアHD)(月末締め)・・・

既存店売上高99.4%、既存店客数101.0%、既存店客単価98.5

通期(3月~月) 既存店売上高99.4%、既存店客数101.0%、既存店客単価98.5

3月の前半は肌寒い日が続いたが、下旬は気温も上昇し、消費増税前の商戦の影響も加わり、売上の勢いが加速した(全体)。トリニティアーツは、ニコアンドとスタディオクリップがTVCMキャンペーンによって好調に推移し、売上高前年比は全店143.0%、既存店105.4%となった。

ポイントでは、レディースのブラウス、カーディガン、スカート、ヒールスリッポンなどのシューズ類、メンズのパンツ、シャツなどが好調となった。

ハニーズ(月末締め)・・・

既存店売上高92.1%、既存店客数89.5%、既存店客単価102.8%、月末店舗数840店舗

累計(6月~) 既存店売上高93.7%、既存店客数89.3%、既存店客単価104.9

前半の気温が昨年に比べ低く、春物の動きが鈍かったが、後半の気温上昇と共に春物が活発に動き出したが、前半のマイナス分をカバーできなかった。

商品としてはカットソー、スカート、ワンピースが売れ筋となった。

中国直営店売上高は、全店で前年比91.2%、既存店で82.5%となり、累計では全店で91.5%、既存店で77.2%となった。

しまむら(20日締め)・・・

既存店売上高93.6%、全店客数92.7%、全店客単価102.6%、月末店舗数1302店舗

通期(3月~月) 全店売上高95.2%、既存店売上高93.6%、全店客数92.7%、全店客単価102.6%、

3月は月度を通して気温が低く婦人、紳士、子供のアウター衣料の春物が動かず厳しい状況が続いた。入園入学関連の婦人スーツやパンプス、新生活関連の寝具等のモチベーションに合わせた商品の動きは堅調だったものの春物衣料の売上の落ち込みをカバーするには至らなかった。

アベイル(20日締め)

既存店売上高85.6%、全店客数86.8%、全店客単価100.5%、月末店舗数279店舗

通期(3月~月) 全店売上高87.3%、既存店売上高85.6%、全店客数86.8%、全店客単価100.5

ライトオン(20日締め)・・・

既存店売上高80.4%、既存店客数78.3%、既存店客単価101.9

通期(9月~月) 全店売上高92.0%、全店客数93.7%、全店客単価98.2

通期(9月~月) 既存店売上高91.7%、既存店客数93.4%、既存店客単価98.2

3月度は、一重アウターやパーカー、カーディガンなど一部商品に動きが見られたものの、春物商品の販売は総じて苦戦した。例年に比べて肌寒い日が多かったことや、前年に比べ休日が1日少なかったことも影響した。

マックハウス(月末締め)・・・

既存店売上高95.5%、既存店客数97.3%、既存店客単価98.2%、月末店舗数488店舗

通期(3月~月) 全店売上高96.7%、全店客数99.2%、全店客単価97.5

通期(3月~月) 既存店売上高95.5%、既存店客数97.3%、既存店客単価98.2

当月は、前年と比較して気温が低く、シャツやカットソーなどの春物商品群が前年を下回った。下旬から気温の上昇と消費増税前の駆け込み需要などにより、春物商品群が活発に動き出したが中旬までのマイナスをカバーできなかった。

ユナイデットアローズ(月末締め)・・・

既存店小売売上高112.3%、小売既存店客数101.1%、小売既存店客単価111.1%、

ネット通販既存店売上高108.2%、小売+ネット通販既存店売上高112.0

年間(4月~3月) 全社売上高110.8%、小売全店売上高112.2%、ネット通販全店売上高108.6%、アウトレット売上高106.4

3月は、月中旬からの気温上昇と合わせて春物商品へのニーズが拡大した。21日に開始したハウスカードホルダー向けのポイントキャンペーン、主要商業施設でのイベント開催に加えて、4月からの消費増税を前に購買意欲の高まりが見られ、トレンチコート、ニット、スニーカー、スカートなどのトレンド商品のほか、ビジネスアイテムやクロムハーツなどの高額品の動向も活発化した。月下旬には初夏物商品の動き出しも見られた。

西松屋チェーン(20日締め)・・・

既存店売上高101.3%、既存店客数96.7%、既存店客単価104.8%、月度末店舗数859店舗

通期(3月~月) 全店売上高104.3%、全店客数99.1%、全店客単価105.2

通期(3月~月) 既存店売上高101.3%、既存店客数96.7%、既存店客単価104.8

当月は、寝具、マタニティ用品、大型育児用品、衛生雑貨などが好調に推移した。

青山商事(月末締め)・・・

既存店売上高112.0%、既存店客数103.8%、既存店客単価107.9%、月末店舗数860店舗

年間(4月~3月) 全店売上高104.0%、既存店売上高101.3

消費増税前の駆け込みなどにより、スーツを中心に好調に推移した。

アオキHD(月末締め)・・・

既存店売上高117.3%、既存店客数107.5%、既存店客単価109.1%、月末店舗数652店舗

年間(4月~3月) 全店売上高112.3%、全店客数110.4%、全店客単価101.7

年間(4月~3月) 既存店売上高102.4%、既存店客数97.4%、既存店客単価105.1

良品計画(月末締め)・・・

直営既存店売上122.2%、直営既存店客数102.6%、直営既存店客単価118.7

直営既存店 衣料・雑貨111.4%、生活雑貨131.8%、食品102.8

「無印良品週間」の実施期間を短縮したことから一時的に売上は前年実績を下回ったが、月を通して全部門ともに堅調に推移した。特に月後半からは消費税増税前の駆け込み需要により、靴下・インナー、ハウスウェアなどの日用品や、ファニチャー・家電などの高単価の商品の売上が大幅に上昇した。

ニトリ(20日締め)・・・

既存店売上高127.0%、既存店客数108.7%、既存店客単価116.9%、月末店舗数313店舗

アルペン(月末締め)・・・

既存店売上高109.9%、既存店累計売上高100.4

ゼビオ単体(月末締め)・・・

既存店売上高110.8%、既存店累計売上高99.2

ヒマラヤ単体(月末締め)・・・

既存店売上高110.7%、既存店累計売上高100.5%、既存店客数106.7%、既存店客単価103.7

ABCマート(月末締め)・・・

既存店売上高123.9%、既存店客数116.3%、既存店客単価106.5%、月末店舗数755店舗

通期(3月~月) 全店売上高130.6%、全店客数122.5%、全店客単価106.6

通期(3月~月) 既存店売上高123.9%、既存店客数116.3%、既存店客単価106.5

春休み商戦と消費増税前の特需が重なり、大幅な増収となった。商品面では、引き続きスニーカートレンドにより、スポーツシューズが好調のなか、月後半のTVCMと連動した販促が奏功し、レディーススニーカーやパンプス・バレエシューズ等が好調となった。

チヨダ(月末締め)・・・

既存店売上115.0%、既存店客数106.3%、既存店客単価108.1%、月末店舗数1106店舗

通期(3月~月) 全店売上高116.1%、全店客数107.2%、全店客単価108.2

通期(3月~月) 既存店売上高115.0%、既存店客数106.3%、既存店客単価108.1

売場連動販促企画から、客層拡大が奏功し、実需・トレンド共に好調に推移、特に女性来店増に繋がった。新生活や式典需要として、ローファーやパンプスの販売増に加え、増税前需要としてビジネスシューズが堅調に推移した。女性を中心とした若年層の集客増があり、スニーカーも好調に推移した。

三越伊勢丹(月末締め)・・・

全店売上高124.2

年間(4月~3月) 全店売上高107.9

主力の伊勢丹新宿本店が婦人フロアのリモデルグランドオープン、副都心線延伸から2年目となる中で23%増となった他、三越日本橋本店、三越銀座店で30%超、支店も全店で二桁の高い伸びとなり、首都圏三越伊勢丹計では24.2%増と前年実績を14ヶ月連続で上回った。

月前半は気温低めに推移したため、衣料品では婦人・紳士ともに温度調節ができるスプリングコートが好調。月末は気温が上昇し、婦人パンプスやスカーフなどの婦人雑貨の春物実需が活発となる。

消費増税を目前に、時計、宝飾品、家具、呉服などの高額品をはじめ、化粧品、フォーマルウェアなど様々なアイテムの売上が大きく伸びる。

高島屋(月末締め)・・・

全店売上高132.7

高額品の特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、美術が前年比大幅増となった。また、婦人雑貨やリビング用品がそれに続き紳士雑貨、紳士服、婦人服等のファッションアイテムも大きく売上を伸ばし、全ての商品群で前年実績を上回った。

Jフロント(大丸・松坂屋)(月末締め)・・・

全店売上高136.0

消費増税を控え、時計宝飾品が前年の約3倍、ラグジュアリーブランド、化粧品が約7割増となるなど大幅に売上を伸ばし、肌着や保存食品も月末が近づくにつれて売上が加速するなど、全ての商品分野が好調に推移した。

H2Oリテーリング(月末締め)・・・

全店売上高126.5

衣料品116.4%、身の回り品159.7%、家庭用品125.2%、食料品104.4%、雑貨170.2%であった。

 

 

資料4. 3月・百貨店販売統計(日本百貨店協会)

消費税率引上げを目前にした駆け込み需要を背景に、前年同月比25.4%(5ヶ月連続プラス)と、前回引上げがあった97年3月(+23.0%)を超える大幅な伸びを示した。

本年3月は、月の前半、不安定な天候の影響を受けたものの、中旬以降の駈込み需要増大と外商商材の計上促進を活かし、前年同月比の実績で約1370億円上積みすることができた。この結果、1月~3月の累計売上高は約1兆6850億円余と前年同月比で約1600億円増(+10.6%)を記録した。

地区別では、全地区で二桁増となり、中でも10都市については揃って2割増を上回るなど、大都市を中心に地方の健闘もあって、消費税率引上げ前の需要増を取り込むことができた。特にシェアの高い東京(+25.5%)、大阪(+32.2%)、名古屋(+37.3%)、神戸(+30.0%)がいずれも3割を超える伸びを示したことが全国を牽引する形となった。

商品別でも、全品目で前年同月比プラスとなったが、主力の衣料品が2割増に迫った他、特選ブランド(身の回り品+38.6%)や美術・宝飾・貴金属(+113.7%)など高額品の伸びが著しく、家具(+64.0%)や化粧品(+61.2%)も前倒し需要などで大幅増となった。特に、主要5品目のうち、身の回り品と雑貨(+67.2%)は統計開始以来最高の伸びを記録した。

季節催事のホワイトデー商戦や地方物産展の積極展開で好調に推移した食料品(+5.0%)、卒入学・新生活需要が牽引した家庭用品(+39.1%)を含め、全地区・全商品が前年同月をクリアするなど、商況全般にわたって極めて活況に推移した。

 

*主要商品の動き

主要5品目では、雑貨が17ヶ月連続、身の回り品が8ヶ月連続、家庭用品が6ヶ月連続、食料品が3ヶ月連続、衣料品が2ヶ月ぶりのプラスと、2か月ぶりに全品目がプラスとなった。

また、美術・宝飾・貴金属が三桁のプラス、食料品の各品目は一桁のプラスとなったが、その他の品目は二桁プラスと、全アイテムがプラスとなった。

紳士服・洋品・・・+16.9%、2ヶ月ぶりプラス

婦人服・洋品・・・+15.3%、2ヶ月ぶりプラス

子供服・洋品・・・+15.9%、6ヶ月ぶりプラス

その他衣料品・・・+61.0%、3ヶ月連続のプラス

衣料品合計・・・+18.5%、2ヶ月ぶりプラス

身の回り品合計・・・+38.6%、8ヶ月連続プラス

化粧品・・・+61.2%、5ヶ月連続プラス

美術・宝飾・貴金属・・・+113.7%、19ヶ月連続プラス

商品券・・・△0.3%、37ヶ月連続マイナス

 

*3月主要店舗増減

伊勢丹新宿(店頭)123.0%、伊勢丹立川121.3%、伊勢丹松戸110.3%、伊勢丹浦和120.9

三越日本橋(店頭)130.8%、三越銀座136.7%、三越千葉111.7

高島屋日本橋141.0%、高島屋横浜135.8%、高島屋新宿132.8%、高島屋玉川135.9

高島屋大阪133.7%、高島屋京都128.9

大丸心斎橋136.3%、大丸梅田124.2%、大丸東京123.9%、大丸京都139.4%、大丸神戸144.2

松坂屋名古屋157.2%、松坂屋上野129.1

阪急本店134.6%(阪急うめだ本店137.0%、阪急メンズ大阪119.0%)

阪神本店133.2

 

*3月の外国人観光客の売上高

対象45店舗(外国人観光客誘致委員会委員店)の売上は42億7941万円、前年比169.8%となった。

購買客数は前年比156.1%、一人当たり購買単価は前年比108.8%の8万8166円であった。

(調査品目に主力商品である化粧品、食料等は免税手続き対象外のため含まれず)

訪日外国人については、東アジア(中国・香港・台湾、韓国)と成長市場のアセアン(タイ・シンガポール・マレーシア等)を中心に、引き続き売上・客数共に大幅な伸びを示している。

 

資料5. 3月チェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会)

既存店(店舗調整後)の販売額は109.4%で2ヶ月連続のプラスとなった。

3月度は、食料品は農産品、畜産品、水産品などが好調だったほか、衣料品、家電、家具・インテリアなどの住関品に駆け込み需要も見られ好調に推移した。

 

*商品の動き

食料品・・・

(農産品)・・・

農産品は、相場が落ち着きつつあるもの、まだ高い水準にある玉ねぎや長ねぎのほか、じゃがいも、ニンジン、キャベツ、カット野菜などが好調だったが、レタスやホウレンソウなどの葉物野菜が不調だった。果物では、リンゴ、柑橘類、イチゴ、カットフルーツなどが好調だったが、バナナ、グレープフルーツなどは不調だった。

(畜産品)・・・

畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉が好調だった。ハム・ソーセージ、鶏卵も好調だった。

(水産品)・・・

水産品は、マグロ、アジなどの鮮魚類や刺身の盛り合わせなどのほか、一汐開きやちりめんなどの塩干物が好調だったが、かつお、ぶり、うなぎ、ハマグリなどの貝類は不調だった。

(総菜)・・・

惣菜は、温惣菜ではスナック、揚げ物、中華は好調だったが、焼魚などの焼き物は不調だった。要冷惣菜では、和・洋惣菜ともに好調、米飯、寿司は好調だった。

(その他食品)・・・

その他食品は、調味料、米、酒類、缶詰、麺類、飲料、コーヒーなどの嗜好品が好調のほか、乳製品、乳酸菌飲料、練物などが好調だったが、牛乳、納豆や豆腐などは不調に終わった。

 

衣料品・・・

(紳士衣料)・・・

紳士衣料は、スーツ、カッターシャツ、ドレスシャツ、カジュアルパンツは好調だったが、ジャケット、スラックス、アウター、長袖シャツは不調だった。

(婦人衣料)・・・

婦人衣料は、ブラウス・シャツ、ジーンズ、ニットなどは好調だったが、フォーマル、カットソー、パンツ・スカート、シャツなどは不調だった。

(その他衣料・洋品)・・・

その他衣料・洋品は、紳士・婦人・子供の肌着のほか、子供服、ベビー用品が好調だったが、レイングッヅ、帽子などの季節品は不調だった。

 

住関連・・・

(日用雑貨品)・・・

日用雑貨品は、ペーパー類、ラップ、アルミホイル、文具などが好調だったが、テレビゲームソフト、カードゲームは不調だった。

(医薬・化粧品)・・・

医薬・化粧品は、カウンセリング化粧品、ボディケア、フェイスケア、フェイスメイク、ヘアメイク、ヘアケア、洗剤類が好調だったが、マスクなどは不調だった。

(家具・インテリア)・・・

家具・インテリアは、ダイニングセット、ソファ、寝具装飾品、カーテン、カーペットが好調だったが、食器セットなどが不調に終わった。

(家電製品)・・

家電製品は、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、調理家電、デジタルカメラ・プリンター、テレビ・レコーダー、照明器具などは好調だったが、空気清浄機は不調だった。

(その他)・・・

その他商品は、ペットフード等のペット用品、電動アシスト自転車、園芸用品、スポーツバックなどが好調だった。

 

以上

 

資料5部

資料1.2014年業種別商業販売額(経済産業省)

資料2.2014年家計調査・2人以上世帯(総務省)

資料3.2014年小売売上情報

資料4.2014年百貨店販売統計(日本百貨店協会)

資料5.2014年チェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会)


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2014年小売売上情報.pdf
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2014年百貨店販売統計.pdf
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