レポートNo40 2010.9.02  <倉林 勝>

 

各種市場データ、2010年7月の商業販売額は前年比101.0%、

卸売業は△0.1%となったが小売業は+3.9%で7か月連続のプラスとなった。

2人以上の家計消費は名目で+0.1%増加した。

 

2010年7月の各省庁、業界団体のデータを整理してお届けします。


<主なレポート内容> 


①気象庁・・・7月の天気概況

②経済産業省・・・業種別商業販売額

③総務省・・・家計調査(2人以上世帯)

④小売店売上情報・・・有力アパレル、雑貨、スポーツ、シューズ、百貨店、GMS

⑤日本百貨店協会・・・販売統計

⑥日本チェーンストア協会・・・販売統計

⑦その他・・・平均株価、円相場などを掲載

 

<資料データー>


⑴ 2005年〜2010年業種別商業販売額

⑵ 2008年〜2010年家計調査(生地・手芸ほか関連品)

⑶ 2010年専門店別月次小売売上情報(売上高前年比)

⑷ 2004年〜2010年百貨店販売統計 

⑸ 1998年〜2010年チェーンストア販売統計

 

7月の天候(気象庁)


*中旬は東・西日本で記録的な大雨となった。

中旬は梅雨前線に向かって南から非常に暖かく湿った空気が流れ込み、東・西日本では記録的な大雨となったところがあり各地で浸水害や土砂災害が発生した。 

*北・東日本では月平均気温がかなり高く、東日本の下旬の平均気温は7月下旬としては過去最も高い記録を更新した。

北・東日本では月を通じて気温が平年を上回り、月平均気温はかなり高くなった。また、中旬の終り頃からは太平洋高気圧が日本付近で強まったため、東日本を中心に日最高気温35℃以上の猛暑日となったところがあるなど厳しい暑さとなった。東日本における下旬の平均気温は7月下旬としては統計を開始した1961年以降、最も高い値となった。 

*北海道地方と沖縄・奄美では月降水量がかなり多く月間日照時間はかなり少なかった。

北海道地方と沖縄・奄美では、南からの暖かく湿った気流の影響を受けやすかったため平年に比べて曇りや雨の日が多く、月降水量はかなり多く月間日照時間はかなり少なかった。 

*平均気温・・・月平均気温は、北日本と東日本でかなり高く、西日本で高かった。特に東北地方と関東甲信越では平年を2℃以上上回ったところが多かった。仙台、千葉では7月の月平均気温の最高値を更新した。沖縄・奄美では平年並だった。 

*降水量・・・月降水量は、北海道地方と沖縄・奄美でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。稚内、北見枝幸、雄武(以上、北海道)では、7月の月降水量の最大値を更新した。東北地方、東日本及び西日本日本海側では平年並だった。なお、三宅島では、7月の月降水量の最大値を更新した。

*日照時間・・・月間日照時間は、東日本で多かった。一方、北海道地方と沖縄・奄美ではかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。北海道地方と沖縄・奄美では平年の60%を下回ったところがあり、札幌、那覇など6地点で7月の月間日照時間の最小値を更新した。東北地方と西日本日本海側では平年並だった。

*各地の平均気温・降水量(日本チェーンストア協会)

札幌   平均気温22.1℃(平年比+1.6℃) 降水量143.5㎜(平年比 213.5%)

仙台   平均気温25.3℃(平年比+3.2℃) 降水量134.0㎜(平年比 83.9%)

東京   平均気温28.0℃(平年比+2.6℃) 降水量70.0(平年比 43.3

名古屋 平均気温27.8℃(平年比+1.8℃) 降水量208.5(平年比 95.6

大阪   平均気温27.9℃(平年比+0.7℃) 降水量221.5㎜(平年比 142.5%)

広島   平均気温27.2℃(平年比+0.3℃) 降水量316.0㎜(平年比 133.7%)

高松   平均気温27.8℃(平年比+1.2℃) 降水量84.5㎜(平年比 82.8%)

福岡   平均気温27.7℃(平年比+0.8℃) 降水量453.5㎜(平年比 170.2%)

 


資料1.2010年業種別商業販売額(経済産業省)

7月の商業販売額(卸売業&小売業)は42兆990億円、前年比101.0%となった。

*卸売業は30兆3750億円、前年比△0.1%の減少となった。

衣服・身の回り品卸売業△25.2%、家具・建具・じゅう器△18.4%、その他の卸売業△11.8%、農産物・水産物△9.2%、繊維品△6.5%、建築材料△4.6%、機械器具△2.3%、それぞれ前年から減少した。

一方、鉱物・金属材料卸売業+15.5%、各種商品+8.3%、化学製品+6.7%、食料・飲料+5.2%、医薬品・化粧品+2.1%それぞれ前年から増加した。

*大規模卸売店販売額は8兆6040億円、前年比+9.3%の増加となった。

(大規模卸売店は従業員100人以上の各種商品卸売商店、及び200人以上の卸売商店で経済産業大臣が指定する商店)

商品別に見ると、自動車+34.6%、鉱物+28.7%、一般機械器具+26.2%、鉄鋼+19.4%、非鉄金属+18.8%とそれぞれ前年から増加した。

一方、衣服・身の回り品△5.7%、その他商品△4.3%、建築材料△3.8%、農畜産物・水産物△2.6%、紙・紙製品△1.6%とそれぞれ減少した。

*小売業は11兆7240億円、前年比+3.9%の増加となり、7か月連続のプラスとなった。

自動車小売業+8.3%、燃料小売業+8.2%、織物・衣服・身の回り品+7.6%、その他小売業+4.1%、飲食料+1.8%とそれぞれ前年から増加した。

一方、各種商品小売業(百貨店など)は△3.0%の減少となった。

*大型小売店(百貨店&スーパー)の販売額は1兆7193億円、前年比△0.9%の減少となった。

百貨店は6520億円、前年比△3.1%、スーパーは1兆674億円、前年比+0.4%となった。

大型小売店の既存店販売は△1.2%、百貨店は△1.3%、スーパーは△1.2%となった。

商品別では衣料品△4.7%、飲食料品+1.2%、その他△1.4%となった。

*コンビニエンスの販売額は7363億円、前年比+2.9%と増加し、2ヶ月連続のプラスとなった。

既存店は+0.3%となり、昨年5月以来のプラスとなった。

商品別ではファーストフード&日用品+4.2%、加工食品+6.7%、非食品△2.7%で、商品販売額は7056億円、+2.7%となった。サービス売上は307億円、+2.7%となった。

客単価は△1.8%で20ヶ月連続の前年割れとなった。

*ホームセンター(日本DIY協会)

主要41社の店舗数は3158店舗となり6年11か月連続で増加。全店ベース売上は+4.2%の増加、既存店ベースでは24か月ぶりに+2.1%の増加となった。

特に電機+7.9%、カー・アウトドア+5.9%、園芸・エクステリア+5.6%と増加した。

 


資料2.家計調査・2人以上世帯(総務省)

(H22年3月末、全国の世帯数は5336万2801世帯、1世帯当たり人員は2.38人)

1世帯当たりの消費支出は285.274円となり前年比は名目+0.1%の増加、実質は+1.1%の増加となった。

住居や自動車等購入、贈与金、仕送り金を除く消費支出の前年比は名目△0.2%の減少、実質+0.8%の増加となった。

勤労者世帯の実収入は562.094円となり、前年比は名目△2.0%、実質△1.0%と減少し、実質は2ヶ月ぶりの減少となった。可処分所得は463.447円、消費支出は316.659円、平均消費性向は68.3%となった。

 

食料・・・梅干し(19.4%)、ゼリー(19.8%)、アイスクリーム・シャーベット(14.0%)、飲料(10.0%)、発泡酒・ビール風アルコール飲料など(13.2%)、飲酒代(7.5%)

光熱・水道・・・電気代(4.0%)

家具・家事用品・・・エアコン(52.2%)、他の冷暖房器具(扇風機、除湿機など)(66.8%)、布団(39.0%)、敷布(33.0%)

被服及び履物・・・他の男子用シャツ(Tシャツなど)(3.9%)、他の婦人用シャツ(3.3%)、帽子(20.3%)

交通・通信・・・ガソリン(8.9%)

教養娯楽・・・スポーツ用品(水着など)(12.9%)

その他消費支出・・・浴用・洗顔石鹸(6.2%)、他の化粧品(制汗剤など)(9.6%)、傘(日傘など)(32.9%)

 


資料3.小売売上情報

FR、ポイント、ハニーズ、アオキは全店、既存店共に前年を超える。

ユニクロは話題性のあるヒット商品が不在、天候不順で売れ残りや欠品発生と発表。

ニトリは既存店前年を超える。スポーツ3社は好調、水泳や山ガール関係順調。

百貨店は猛暑効果をプラスに変えることが出来ない。

*百貨店主要店舗増減

伊勢丹新宿102.4%、三越日本橋1006%、三越銀座61.7

高島屋東京96.7%、高島屋大阪99.0

大丸心斎橋119.8%、大丸梅田69.1%、大丸東京95.6%、松坂屋名古屋95.4%、松坂屋銀座84.2

 


資料4.百貨店販売統計(日本百貨店協会)

29ヶ月連続の前年比マイナスであるが、減少率は2008年3月から28ヶ月ぶりに1%台になった。

円高・株安傾向が進む中、資産効果の減退で宝飾品や輸入雑貨など高額商材の動きが鈍化、中元商戦は7月に入りほぼ前年並みに回復する。夏のクリアランスセールは昨年の6月前倒しから今年は7月一斉スタートなり好調に推移した。

家庭回帰志向を背景に食器やキッチン器具などが伸びる。中元のネット受注は引き続き伸びを見せて二桁前後の増加で推移した。

*主要商品

婦人服・洋品・・・△3.7%、37ヶ月連続マイナス

子供服・洋品・・・△3.7%、23ヶ月連続マイナス

その他衣料品・・・△8.9%、29ヶ月連続マイナス

美術・宝飾・貴金属・・・△8.5%、41ヶ月連続マイナス

生鮮食品・・・+0.5%、18ヶ月ぶりにプラス

菓子・・・+0.8%、3ヶ月ぶりにプラス

商品券・・・+2.6%、9ヶ月連続のプラス

 


資料5.チェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会)

店舗調整後の総販売額は前年比△1.2%、20ヶ月連続の減少となった。

猛暑効果があっても前年比はプラスに浮上しない。

生活者の節約志向が続く中、後半は猛暑効果で夏物衣料の動きが良かったが、前半の天候不順による落ち込みをカバーすることはできなかった。

猛暑の影響により午前中の早い時間帯と夕方の遅い時間にお客は集中した。

商品別には、食品では飲料、アイスクリーム、麺類、衣料品では機能性肌着、水着、住関連では扇風機の動きがよかった。

*部門別店舗調整後前年比

食料品・・・農産物(101.5%)、畜産物(97.0%)、水産物(96.1%)、惣菜(1001%)、その他食品(99.9%)

衣料品・・・紳士衣料(100.6%)、婦人衣料(100.7%)、その他の衣料・洋品(97.7%)

住関連・・・日用雑貨品(95.7%)、医薬・化粧品(100.2%)、家具・インテリア(94.1%)、家電製品(97.7%)、その他商品(100.5%)

 

以上

 

 

 

 

<資料データー>

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